侯爵令嬢オリーチェは悩んでいた。完璧で優しい王太子殿下の婚約者であることを。幼い頃に決まった婚約だったけれど、容姿も普通、妃教育だって必死に学んでようやく人並み。そんな私に、眉目秀麗、頭脳も優れた優しい王太子殿下の隣に立つ資格はあるのだろう
かと。結婚も2ヶ月後に控えたそんなとき、隣国の王女殿下がやってきて、私は決意する。大好きな人とさよならしようと。
前半はオリーチェ視点。後半は王太子ツヴァイ視点になっています。
残酷描写は直接的な表現はないですが念のためつけてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 00:00:00
13032文字
会話率:34%
無知は命を繋がない。
あまいあまい、砂糖菓子のお嬢さんは、それを知らない。
――わたしは、だから主さまの傍にいられるのだけれど。
最終更新:2013-08-01 04:16:42
5129文字
会話率:37%