実年齢より上に見られる高身長で、それも伴って中世的な顔立ちから男と間違えられる11歳の少女――天川彩(あまかわ いろ)。現役武闘家負けなしの全力忍者をしている天川剛三郎(あまかわ ごうさぶろう)の弟子にして、まだ半人前の仮忍者。
夏休み
になると、突然師匠から『一人前の忍者になる試験を行う』と二週間のサバイバルと山に放り込まれてしまう。忍者装束・忍具一式とサバイバル向けの道具を装備して、一人孤独と山籠りをして何日か経過した頃、山奥に人がやってきた。気になった彩は行ってみれば、夏の風物である花火をしていた。花火は今ニュースで問題となっていて、使用禁止扱いされていたと記憶していた彩は、止めるべきかと迷っていたら目の前が真っ白になる。
次に意識が戻れば、彩は見知らぬ森の中にいた。そこで目にしたのは異形の生物と珍妙な格好をした獣頭の人外だった。
人間が存在しない世界にて、彩は顔と種族を隠し、自らを偽って元の世界に帰る方法探す。半人前の仮忍者の異世界冒険ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-06 19:04:58
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会話率:30%