一か月前、季節外れの大雨で家の後ろの山が崩れたことから、ド田舎から隣町・春咲町の住宅街に引っ越してきた主人公・片倉いちご(15)は、春咲町内にある高等学校、春咲高校に入学することになった。入学式当日、校門の前の桜に浮かれていると、「……あれ
、もしかしていちご?」と、幼なじみの住岡航太と三年ぶりに再会する。人見知りで知らない人と話すのが苦手ないちごは、中学校の間中々友達が出来なかったため、航太は同年代で唯一の友達。そんな航太とはクラスが離れてしまったが、いちごは無事入学式を終える。その後の自由時間、航太がいちごのクラスへやってきて、一緒に学校を回ろうと言ってきた。それに何やらお願いもあるらしく……?不思議に思いながらも校舎巡りをしてると、航太は「春咲高校平和部」と書いてある教室の前で足を止めた。中に入ると、その部活動の部長、九十九魁星の姿が。話を聞くと、平和部とは簡単に言うと人助けをする部活動らしいのだが、廃部の危機にあるという。だから入部してくれと魁星からお願いされる。しかし、事故で両親を失っているいちごは、自分を育ててくれている祖父母に負担はかけないよう、少しでも学費の足しにとアルバイトをするつもりでいた。だから「ごめんなさい」と断るのだが、魁星は「いーから。結局入部しなくても、見てってくれよ。悪いもんじゃないから」と言っていちごを部活体験に連れて行く。そこでいちごの元に訪れた素敵な出会い。自分に自信がないいちごが、人と出会い、次々と訪れるピンチや出来事に向き合い成長していく。純粋無垢ないちごだからこそ、たくさんの登場人物の心を動かすことが出来る。そして、すれ違いなどで生まれる悲しい感情を、温かな思いや笑顔に変えて行ける。出会いと別れ、本心と涙。おっちょこちょいだけど人のために一生懸命頑張る主人公の姿は、つい頬が緩むほど愛らしく、胸を掴むほど勇敢で、心に響くほど尊い。
高校生を主とした、青春・成長・涙・恋の物語です。
きっとあなたも、いちご達の一生懸命な姿に笑顔になる──。
新作です。
よろしくお願いします!
(この作品は、「アニセカ小説大賞1」に応募しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 23:58:52
30561文字
会話率:32%
リア充。それは現実世界(リアル)が充実している状態を指す言葉。
主人公の結城黌丞(ゆうきこうすけ)は友達もいるし勉強も運動もできる方だ。
誰から見てもリア充な雰囲気は出ているのに、本人は充実していない。
一方、他人を寄せ付けない孤立愛好家の
冷徹ぼっち女こと中村唯凛(なかむらいちか)はぼっちにしてリア充という意味のわからないことを言い出す始末。
ひょんな事に2人は出会い停滞していた時間が動き出す。
表裏一体の2人を中心に巻き起こるスクール(ラブ)コメディー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-12 19:56:03
39246文字
会話率:50%
高校2年生の秋葉和哉は幼馴染の夏目海斗とクラスメイトの春野陽子とともに便利部に属していた。便利部とは人助けをする部活である。たまに依頼はくるがのんびりした日々が続いていた。そんな中、1人の女子生徒が依頼にくるが……?
最終更新:2016-04-06 09:29:58
3402文字
会話率:48%