わたくし、リュシエンヌ・ラルエットの転生した乙女ゲームの世界というのは、ヒロインとライバル令嬢がそれぞれの商会を経営して、その営業成績や扱う品物のジャンルで攻略対象のルートや好感度が変化していくシステムになっていました。
ですが、ヒロイン
のエマ・アレオンはそんなことお構いなしにわたくしの婚約者といちゃつくばかり。
そんなことでは最悪の結末になってしまいますわよと思いながらも、わたくしにもある理由から彼女に助け船を出すことをしませんでした。
そして、とうとうゲームのクライマックス、学園祭の舞踏会で彼女はわたくしを断罪しはじめて……
言っておきますが、ライバル令嬢は悪役令嬢ではございません。
N番煎じかもしれませんが、思いついてしまったので書いてしまいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-20 08:00:00
10435文字
会話率:31%