大陸を師匠と旅するルチカは、訪れたリュオール国の歓楽街に一人置き去りにされる。希色と呼ばれる珍しい髪の色を持つルチカは、一仕事終えて戻る途中、誘拐される。助けてくれたのは一緒に誘拐された青年と騎士団。ほっとしたのも束の間、今度は騎士団に捕
らえられる。騎士団でなぜか野良猫扱いされ、首輪ならぬ手錠を掛けられた。繋がる相手はルチカを助けた青年。彼は人に畏怖を与える色彩を持っていた。共に過ごす間に、二人の距離は急激に縮まっていく。飼い主と猫として。怠惰な飼い猫と成り果てたルチカは、再び師匠と会うことはできるのか。という感じのお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-02 08:03:02
225442文字
会話率:32%