ある一人の高校生が未知の空間にいきなり飛ばされて高校生がそう呼ぶ不気味な空間ループルームからの脱出を心目指すストーリー
最終更新:2022-12-07 19:59:50
1851文字
会話率:70%
少女が目を覚ましたのは、廃墟になった教室だった。
ここは何処なのか。どうしてこんなところにいるのか。――そもそも自分が何者なのかさえ、少女は思い出せなかった。
周囲には少女を追い立てるかのように、不気味な空間だけが広がっている。
意味不明な
黒板の落書き。ひび割れたガラス窓。ひしゃげた勉強机。元がなんだったのか想像すらできないガラクタたち。
分かることはひとつだけ。
ここに居たくない。一秒でも早く逃げ出したい。
そんな中、少女は一つの光り輝く何かを見つける。
少女はそれを知っていた。その小さな端末が、誰かと通信するためのアイテムであると。
少女の希望は、たったひとつ。
そのスマホの向こうにいる、《あなた》だけ。
――ねぇ、お願い。わたしを助けて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-26 23:25:08
5351文字
会話率:34%