その日はやけに静かだった。
セミは鳴き止み、水の音さえ聞こえず、そしてアキアカネが見当たらなかった。
ただただ少女の泣きじゃくる声が、雲を突き抜け、時を越え、私の耳に届くだけだった。
『夏暁郷百鬼夜行事件』を題材とし主人公が幾多もの謎に挑
むホラー・サスペンス小説。
あなたは自分が見たものすべてが真実だと思いますか?
【注意事項】
本作はどうせ幻想に決まってます。
登場する団体、人物は実在するすべてのものと何ら関係ありません。
本作には残酷な描写がかなり含まれています。
苦手な方は注意してください。
Are you oK?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-24 14:59:53
15509文字
会話率:43%