伝説のロック・ユニット『Superiority(スーペリオリティ)』の再結成。
ボーカルの御堂寺敦司(みどうじ あつし)。
ギタリストの弁財秀人(べんざい ひでと)。
二人は二十四時間限定で『Superiority(スーペリオリティ)
』を再結成して、
震災チャリティーライブを行い、多くの者に感動を与えた。
それから数年後。
関係者やファンの多くが『Superiority(スーペリオリティ)』の正式再結成を
望んでいたが、秀人と敦司はそれぞれ別の道を歩み始めていた。
本作は如月文人の短編小説『再結成』の後日談です。
※無断転載は固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 21:00:00
4594文字
会話率:45%
2000年代初頭に一世を風靡した日本のロック・ユニット『Superiority(スーペリオリティ)』。
ボーカルの御堂寺敦司(みどうじ あつし)。
ギタリストの弁財秀人(べんざい ひでと)。
世間の人気とは裏腹に、音楽性の違いから
敦司と秀人は、
日々争うようになり、結局『Superiority(スーペリオリティ)』は、
2001年11月8日に無期限の活動休止宣言を出した。
そこからお互いにソロ活動に戻ったが、
敦司は事務所の設立と共に苦しい状況に追い込まれる。
人生の絶頂期からどん底に落ちた敦司は、悶々とした日々を送っていた。
そして忘れもしない2011年の3月11日。
東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)が起きた。
テレビ越しに観る壮絶な光景に敦司は――
――何かオレに出来る事はないか。
――オレには何も出来ないのか。
と、思いながら、言い知れない焦燥感に襲われた。
そして数日後、敦司の事務所の電話が鳴った。
電話の相手はあの秀人、弁財秀人(べんざい ひでと)だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-11 21:00:00
5973文字
会話率:24%