むかしむかし、セーヴェルと呼ばれる北の地のさらに北の果てに、魔王と呼ばれるモノが在りました。魔王はセーヴェルの領主の娘を攫い、北の果ての宮殿に閉じ込めてしまいました。領主は娘を連れ戻した者に莫大な褒美をとらせる、というお触れを出しました。
その話に心を動かされた一人の狩人と、彼を取り巻く人々の織りなす、雪の国の物語です。
文体は童話らしくないのですが、某ロシア民話をモチーフにしていますので、童話扱いということでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-16 16:00:00
29505文字
会話率:41%