2098年、東京。
第三次関東大地震の後に台場に建設されたアーコロジーの廃墟のトイレで、マヤは猿を連れた男と出会う。
男はGHF(世界保健軍)の監染官だった。人体を狙うミクロ寄生パターンを探す監染官は、マヤと協力して台場で流行り始めて
いた病気を探る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-27 20:44:04
13018文字
会話率:51%
二一六六年、南米のコロンビア。アマゾン海に臨むサンマルティン村に住む少年マレイは、子供の頃に父と行った南の港から望見した軌道エレベーターを忘れられず、いつも南の空を眺めていた。折しも浜辺で「監視者」と呼ばれる宇宙移民の遺体が発見される。や
がてマレイは友人のベンと共に、監視者の少女エミリーと逃亡の旅をする羽目になるのだった。ジャングルの道なき道を行き、猛獣と出会い、不思議な樹上生活者や「神」になったコンピューターと出会う旅。謎の多いエミリーの目的は一体何か?監視者とは何者なのか?そして、地上人はなぜ監視されるのか?百数十年前に地球を襲った災害とは?「大破壊の日」の後、「それから」を生きる少年たちのボーイ・ミーツ・ガール。空想科学祭FINAL参加作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-19 23:23:57
160665文字
会話率:45%