「この部屋は絶対に開けないでください」
給仕のアルバイトで孤島にポツリと建つ洋館へやってきた主人公、久遠アラタは、バイト初日にそんな念押しをメイド長からされる。
まるでこの部屋には関わるなと言いたげだが、アラタの仕事には、その部屋の
前に置かれた食事の後片付けも含まれていた。
この館で働いていくうちに、アラタは次第に部屋の正体に惹き込まれていく。
高ぶる好奇心。疑惑。交錯する思惑。
部屋の中にはいったい何があるのか、そしてなぜ開けてはいけないのか。
孤島の洋館を舞台にした、『シュレディンガーの猫的ミステリー』開幕。
※こちらは短期連載となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-08 20:00:00
22609文字
会話率:39%