黒船が来ず世界大戦の起こらなかった日の国イカルガでは多国籍な文化が発展していた。世界には間の者が溢れ、神様の部下がそれを退治する時代。
僕はワンダーランドという情報探査の領域使いだ。身体に満月狼を飼っている僕は長い物が大好きだ。壊れそう
な物にしか興味が持てず、壊れた物に興味が持てない性質を持っている。
僕は春に旧校舎の屋上で独りぼっちの歌を歌う少女と出会う。梔子綱子(くちなしつなこ)ちゃんは六月でもマフラーを巻いていた。マフラーを愛する僕は鬼に襲われそうになっている綱子ちゃんを助けようとするが、逆に綱子ちゃんに助けられる。綱子ちゃんたちと僕の青春が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-31 21:17:28
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会話率:62%