1日の移動距離が400kmにも達するライダーがいた。
とにかく走ることが好きで好きでたまらない男だった。
休憩なんて大嫌いだった。
二輪ライダーとして公道にデビューした時に見たとある景色が忘れられなかった。
何度も失敗を繰り返しては経験を重
ね、成長していった。
やがて彼の下には様々な人間が現れ、出会い、別れを繰り返していく。
いつも傍らにいるのは愛車だけ。
基本はソロツー。それがいい。
なろうで数少ない、現代の二輪ライダーを描く日常物語。
補足:序章と導入部は本編の前座なので長ったらしいあらすじに興味なければ第一章本編からどうぞ。
過去の栄光に囚われる事なく、現代のライダーの姿を映し出すことを心がけております。
主要メンバーの愛車はほぼ最新のものです。(レンタルなどは古い車両が登場することもあります)
劇中さらに最新のものに更新されていくこともあります。
更新は16時~を予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-18 08:00:00
1148978文字
会話率:12%
ツーリングドランカーに登場する実物の製品やキャラクター設定のまとめ。
劇中登場するキーワードの中には製品名が多く含まれるため、見やすくまとめなおしたもの。
最終更新:2018-05-05 23:04:21
5240文字
会話率:2%
一台のバイク ”Usagi“を巡って、大学2回生の賢太はウサギを譲ってくれた同郷の独望美の他、大学のバイク部で副部長を務める太田香音らと出会う。またウサギを通じて同じ大学の親友、如月敬之とも出会う。
大学生活の残り2年間で賢太と香音はお互い
に気を寄せ合う中になっていた。しかし、突然悲劇が襲う。ある日、バイク部のマスツーリングのために賢太と香音は二人でコースの下見に出ていた。そして帰り道、夏音が事故で亡くなってしまう。
賢太は激しく自責の念に駆られるが丁度、卒論の完成させなければならない期日が迫っていた。彼は今の気持ちから抜け出すため独望美と会い、彼女も賢太を励まそうとする。
ギリギリで卒論の提出に間に合った賢太。夏音を亡くした悲しみと寂しさを引き摺りながら卒業し、賢太は実家の松山へ帰るためアパートを引き払う準備をしていた、その最中、望美から連絡を受ける。賢太はウサギを走らせ会場に着くと望美を探した。海外メーカーのブースで望美を見つけた賢太。凛としてモデルの仕事をこなす望美の姿を見て賢太は励まされる。それは「今を懸命に生きる」姿だった。
実家へ帰る日、荷物を運ぶために実家の両親が来ており、そして夏音の両親が見送りに来ていた。
言葉には表すことの出来ない思いを抱き、賢太は吹田の地を発つ。その日、賢太の学生生活は終焉を迎えた。
松山に戻り実家の会社で働くことになった賢太。
数年間、賢太は夏音の命日になると事故現場を訪れ、夏音の両親を見舞いに大阪へ走った。彼は夏音の両親との会話の中、夏音の死で自身に縛りをかけていた事を悟る。また親友の敬之が病気で亡くなっていた事を知り落胆する。
その年、賢太は両親と兄弟に会社を任せ、外で働くことを決めた。仕事を探している最中に賢太の父から見合いの話が持ち上がる。
帰郷後18年、社恵美と結婚した賢太は二児の父親になっていた。
ある日、ウサギで仕事現場を見に行っている途中事故に遭い意識不明に陥った賢太。閉ざされた時間の中で確信したこと「行って帰って来ること!」
意識が回復した賢太はウサギが廃車になった後、1冊の本を記した。それは、今に続くウサギに乗り始めた最初の出来事だった。
退院した年の10月1日、その本は刊行された。
本のタイトルは『Usagiランナバウト』
新しくなったウサギで賢太は再び走り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-27 21:00:00
44967文字
会話率:30%