この世には、絶対令嬢と呼ばれる者が存在する。
絶対令嬢とはその名の通り、何かにおいて絶対的なのだ。
そのため権力は令嬢に集中する。
その領地においては、あるいは王よりも権力があると言えるかもしれない。
それを王家が咎めないはずがない
、と思うかもしれない。
だが、王家にも、絶対令嬢は止められないのだ。
大抵、絶対令嬢と呼ばれる者たちは、権力を持つ理由がある。
何かにおいて絶対的なものがある。
あるいは金鉱、あるいはダンジョン、あるいは資産…数えきれないほど可能性はある。
絶対令嬢を目指すレイモンド家の令嬢、ノース・ブーディカ侯爵令嬢は、その中でも、最難関のものに挑戦しようとしていた。
"魔獣ダイヤ"、である。
魔獣ダイヤについて説明しておく必要があるだろう。
魔獣ダイヤとは、ある特定の魔獣から産出される希少なダイヤのことだ。
膨大な魔力を秘めた魔力貯蔵の塊であり、魔法に心得がないものが触れると、死んでしまうこともあるほどの劇物なのである。
なぜノース・ランデリーナ侯爵令嬢は、それを求めるのか。
それは———折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-17 19:21:51
2574文字
会話率:28%
雨が降っていた6月の末、廃ゲーマー水原京一はいつも使う交差点でいつも通りにスマホゲーをしていた。
ゲームのやり過ぎで目つきが悪く、ただ見るだけで人が避けるのを感じた。
「フフッ、人を外見でしか判断できない愚民どもめ」
自分の不摂生から来る目
つきの悪さを棚に上げて脳内で罵る。
そんな事をしていると、子供が不思議と目に止まった。
なんであんな所でケンケンパしてんだ?。
レインコートに傘とランドセル、そんな小さな体には重たい装備をしていた。
その装備のせいだろう、信号が変わったのに気付いていなかった。
「バカガキ、すぐに戻れ」
思わず叫んだが、ガキには聞こえていなかった。
嫌な予感がして左右を見るとトラックが来ていた。
ガキは気づいていない、トラックも雨のせいで気づいていない、気づいているのは自分だけだ。
そうなった時、身体が動いていた。
トラックと衝突する運命にあったバカガキを水原京一は庇って死んでしまった。
そして、暗い空間に飛ばされ意識を失った。
それからどれくらい経ったかも分からない、不思議な感覚で漂っていると声がした。
貴方は死者なの!?。
貴方が死者なら答えて!、私がそこから出してあげる。
金髪の美少女が呼んでいるの映像が見えた。
水原京一はその声に導かれるままに手を伸ばすと、金髪美少女魔法使いブーディカの魔法によって骸骨の姿で蘇った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 23:48:47
60164文字
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