ある日ゾンビが現れた!
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最終更新:2023-08-09 16:23:12
282文字
会話率:0%
ショートショートです。男には欲しい洋服があった。ブルゾンとパンツのセットアップで、6万4千900円する。しかし男の全財産は1万4,315円しかないので、予算が足りない。
そんな中、お店の店長さんから〈なけなし申請〉の事を聞く。〈なけなし
申請〉とは、個人が所有する全財産を申告して、認可がおりれば、国が支援してくれる制度であった。だが〈なけなし申請〉の認可がおりるには、さまざまな調査をうけ、いくつかの条件を満たさなければならないのだ。果たして男は〈なけなし申請〉の認可がおりて、洋服を買う事が出来るのであろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-01 13:12:22
4680文字
会話率:25%
……助けを求める声。頼りない響き。
胸元には、正義のあげた真っ赤なペットボトル。少女は、それをとても大事そうに抱えている。
華奢な肩が小刻みに震えている。
漆黒の双眸が儚げに揺れていた。
我知らず、身体が勝手に動いていた。
正
義は少女の許へと引き返していた。
着ていたブルゾンを脱ぎ、震える小さな肩に掛けてやる。
その時、少女と目が合った。
「名前は?」
またもや、勝手に口が訊ねていた。
少女の顔に笑みが広がる。
「……麻理亜」
──ま・り・あ。
およそ、吸血鬼には似つかわしくない。
けれど、目の前の少女には似合うと思った。
真っ赤な唇から零れ三つの音は、合わせると聖母様と同じ響きを持っていた。
(──以上、本文より抜粋)
(現在、本作品は「小説家になろう」と「アルファポリス」にて掲載しています。アルファポリスの方では、「ライト文芸」カテゴリで登録。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-22 19:48:06
59166文字
会話率:26%
がんばれ!ブルゾン!気合いだちえみ!
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最終更新:2017-08-27 09:22:45
298文字
会話率:0%
黒髪黒目の国無き民である主人公、岩鉄《ブルゾン》は、人気の無い雪山のとある施設跡へと訪れていた。
「五年ぶり・・・か」
そう、そこは彼にとっては悪夢に等しい記憶の場所。そんな人気のない場所で彼が出会ったのは白髪赤目の少女、六花《リシューリア
》。少女は名乗っても居ないはずの彼の名前を呼び、そして「貴方を救いに来たの」そんな言葉を口にする。
その顔は、かつて彼が殺めた少女に酷似していた。
注:尚、こちらの作品は小説投稿サイト「Arcadia」にも掲載させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-14 11:48:46
11845文字
会話率:38%