中世ドイツ、フリードリヒ1世の治世、西暦1172年の初夏、奴隷にされ、商品として輸出されかけていた僕は、かろうじて助けられ、修道院が経営する孤児院に収容された。しかし、折しも悪魔教団が来臨を予言している悪魔の子ではないかと疑われ、火あぶりに
なりそうになる。辛くも逃げることができたが、どういうわけか転移門が作動し、逃げた先は天使と悪魔の攻防が続く、魔物や魔法に満ちた異世界だった。その日の食事にも困った僕は、生きていくために、天使側の組織に属する冒険者達の魔物討伐の下働きをするはめになった。飢えながら迷宮前で雇ってくれる客を待つ毎日。雇われなければその日は食事もできない状況の中で、迷宮である師と出会い、自らの能力に目覚めることになる。また、目覚めることにより、自分が何者であるのか少しずつ判明していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 03:41:27
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会話率:44%
かつて大陸を飛び越え世界を支配した大帝国の後継国家。かの国は斜陽の時を迎えていた。領土は奪われ人口も減り今では大帝国の面影もなかった。しかし、神はこの国を見捨てたりはしなかった。ある時一人の子が生まれる。その名はフリードリヒ1世。これは後に
赤髪王(バルバロッサ)、強欲皇帝、英雄と畏怖される皇帝の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 12:00:00
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会話率:51%