長閑な僻地の高原で、羊を追っていた青年がふと思い出した。
「俺は……否、余は魔王なり!」
そして青年は思った。
「よし、魔王軍に帰ろう。そして裏切り者を残酷に処刑して、余は再び魔王となるのだ!」
だが青年の家を訪れた神父は言った。
「駄目で
すよ。だって貴方、勇者ですからね」
「な、何ぃ!?」
これは残虐な魔王(今は勇者)が、優しい人達に大切にされるお話です。
勢いで書きました。毎日投稿。4話で完結します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 07:28:45
18468文字
会話率:30%