村娘シャルロットは幼い頃、戦火に巻き込まれ、母とはぐれてしまう。独りぼっちになったシャルロットを助けたのは、顔がみにくい老婆。
「あたしゃ、こわーい魔女だよ」
しかし、シャルロットは老婆を怖がることはなかった。
魔女と名乗る女性は、ほう
きで飛ぶことはなく、シャルロットにジャガイモを育て方、料理の仕方を教えた。
「ジャガイモはね。毒があるから栽培禁止にされているんだよ」
「そうなの? とっても美味しいのに」
シャルロットは老婆と家族のように過ごしていたが、彼女は天寿をまっとうして、亡くなってしまう。
また独りになったシャルロットの元にやってきたのは、なぜか泥だらけになった第二王子。
腹が減りすぎて卒倒していた王子にシャルロットは、しかたなくジャガイモパンを食べさせる。王子は料理が美味しくて、身もだえた。
「うまい! なんだ、このパンは……! もちもちしているじゃないかッ!」
料理の美味しさに感動した王子と共に、シャルロットは亡き老婆のために、ジャガイモ布教をはじめることに――
独りぼっちになった村娘が、脳筋王子と手を組み、ジャガイモを握りしめ、幸せを掴む話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 09:24:45
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会話率:49%