辺境伯令嬢アリシアは困っていた。
この国唯一の王子の婚約者である公爵令嬢フェリシアナの学友に選ばれ、最終学年に在籍する愛しの婚約者様にも三年ぶりに会うことができ、充実した学園生活を送っていたというのに…ーー
王城に現れた異世界人、通称“迷い
人”の少女に、王子が心を傾けているというのだ。
「ねぇ、アーロン。そんなにかの御方は素敵なの?」「さて、私にはちっとも魅力は感じないが…ああアリシア。君の憂いになるのなら、私がどうにかしてしまおうか?」「いいえ、貴方の心が私にあるのなら、憂いたりえないわ」 // これは相思相(溺)愛の、後に王家の盾と呼ばれることになる辺境伯爵夫妻(予定)が、各々の未来の主人のために奔走する話 // 流行りに乗って悪役令嬢系…と言ったら怒られそうなほんのりです // 設定緩いので、あまり深く考えずに読んでくださいませ // さりげなく、初投稿作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-02 09:00:00
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会話率:27%