『信用(credit)』というパラメータがすべてを可能にする計算可能世界。
この小説を読むような方ならご存じであろう。
「ラプラスの悪魔」
世界のすべての物質の初期状態と移動方向・移動量さえわかれば、未来の状態も正確に計算できると
される思考実験だ。
もちろん、現代日本では「ラプラスの悪魔」の存在は確認されていない。むしろ否定する証拠が数多く見つかっている。
しかし、ここは異世界。
しかもすべての物質が計算機であり、エネルギー保存の法則が適用されない計算可能世界である。
そこにフルスタックエンジニアとしての知識とスキルを持つ「千聖」が異世界召喚され、その上に世界のすべてを【上書き(override)】できるチートスキルを持っている。
これで勝てなきゃ嘘なのだが、別の異世界転生者との争いに破れ、世界の巻き戻しを余儀なくされる。
そして、異世界における千聖の二周目が始まった。
■この小説について
投稿済み小説「8才から始める空間魔法の基礎(異世界オーバーライド!)」の設定を引き継いだ二周目です。
一週目を読んでなくても楽しめます。
「8才から始める空間魔法の基礎(異世界オーバーライド!)」はこちらから読めますので、気になった人は読んでみてください。
https://ncode.syosetu.com/n9173fb/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-21 07:00:00
195781文字
会話率:45%
サーバーのキッティングに始まり、WEBサイトのデザインまで、なんでもこなすフルスタックエンジニアとしてブラック企業で働いていた千聖は、29歳の誕生日をデータセンターで迎えていた。
仮想基盤でクラスタを構成する全ホスト16台の内、1台が
ダウンし、アラートが上がったのだ。
クラスタゆえにホストの1台のダウンでは影響はほぼない。10秒程度で仮想マシンは全台復旧していた。最初からそういう|キャパシティ・プランニング《容量計算》をしている。
しかし、クラスタを理解できない上司の命令で夜中に復旧をすることになった。さらに言えばこのホストの保守契約は切れており、原因の切り分けは千聖がすることに。当然のように苦戦している。すでにデータセンターに入ってから12時間は経過していた。
次のDMSEGを取得しようとした瞬間、突然暗くなる視界。あまりにもじっとしていたため人感センサーが千聖を検知できなくなったのか。しかし、体を動かそうとしても動かないことに気がつく。
千聖は「まずい」と思った。何が悪かったのかわからないが、以前に経験したことがある。これは倒れてしまう奴だ。
――転送を開始します
千聖の脳裏に機械的で合成したかのような声が響いた。『どこへ転送するの?』などと考えるまでもなく『病院か』と答えを出す。
しかし、千聖の答えは大きく外れていた。彼女は今から異世界へ転送されるのだから。
◼️この小説の方針
専門用語をバンバン出していくスタイルです。但し、専門用語と、この小説固有の名称は後書きに注釈を載せます。それでも意味が分からないものは感想などで質問してくださればわかる範囲で答えます!
あらすじの用語説明は第一話の後書きにあります。
また技術的なツッコミはガンガン入れてください。調べてから小説書いてますけど、間違ってないか調べ直ます。
ゆっくり更新で間違いを少なくして書いていきたいと思います!(間違い量産フラグ)
■掲示板連動について
現在、第5章で掲示板連動を行っています。
第5章の最初のページの前書きにルールがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-30 10:59:45
330682文字
会話率:47%