「ちょっと、堀田!? ヘバッてないでシャキッとしなさい!」
「へ? わ、ハイ!?」
ランニングから戻って剣道場に転がっていた堀田はガバリと身を起こし、正座した。
「何やってんだ堀田」
「解んね。斉木の俺への当たりが強くてつらたん」
「
バカだから何かやったんだろ」
「え、俺何もしてねぇし」
「無神経だからな。まあ、強く生きろ」
バシバシ頭やら肩やら背やら遠慮無く叩く部活仲間は、気付いて見ぬフリをし、ニヤニヤ笑っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-20 22:42:40
200文字
会話率:17%
――あら楓。なあに、母様の布団に入りたいの? お外が怖い? ふふ、台風が来たものね。でも大丈夫、心配要らないわ。お空のお釜の底がどかーんって抜けちゃっただけだから。
幼い頃に聞いた話だ、と湯川は惨状を呈する外の様子を確認してカーテンを引
く。
「だから今夜は帰さん」
台風接近のニュースと雨風とは思えぬ轟音をBGMに、湯川は凛々しく告げた。突っ込み所が多過ぎるが、其の台詞の破壊力には及ばず、堀田は思考停止する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-16 13:00:27
200文字
会話率:58%