おれは競馬が好きなだけのどこにでもいるような中年男である。ある日、おれは万馬券を当てたのだが、近寄ってきたじいさんが、おれが当たるのは前から分かっていたというのだ。このじいさんは少し頭の呆けた自称・予言者であったが、成り行きでおれが住んで
いるおんぼろの麦川アパートに一緒に住むことになった。そのじいさんがあろうことか家出少女の萌を拾ってきたんだ。それからというもの、出会い系サイトで知り合った元・女子プロレスラーの幸子や左腕に「アキラ命」のタトゥーを入れた男好きの彩乃など、一癖も二癖もある12人の若い女たちと共同生活することになった。女たちはキャバクラやコンビニ、ラーメン屋で働いて、給料をすべてアパートに入れてくれた。それじゃあハーレムじゃないかと思うかもしれないが、そんな良いものじゃないんだ。でも、それなりに楽しい日々を過ごしていた。ところが、おれたちは小学生誘拐未遂事件やカレー毒殺未遂事件などに巻き込まれ、アパートは世間からカルト集団の巣窟とみられるようになって、排斥されるようになったんだ。こうして、自分たちの行いとは無関係に、アパートの住人は世間に翻弄されることになっていった。さて、我々麦川アパートの住人はどうなっていくのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 00:00:00
72982文字
会話率:29%
「書くって、どういう行為なんだろう?」という素朴な疑問を、作者なりに描いてみたエッセイです。
普段から、こんな事ばっか考えて生きてます。
はやくマトモな大人になりたい!
最終更新:2018-02-19 19:58:43
1377文字
会話率:4%
愛する兄の為ならば、妹は手段を問わない。
些細な現実性やら整合性やら文法など、まとめてジャイアントスイングで投げ飛ばす、圧倒的ご都合主義的ハイテンションコメディー。
最終更新:2015-06-09 02:00:00
4913文字
会話率:16%