2022年の月食の日、祖父が1通の手紙を残して消えた。
日本で暮らす18歳の森影リキトは、自分の日本人離れした容姿に疑問を少し持ちながらも、一緒に暮らす祖父の縫製仕事を手伝いながら被服デザイン科に通う高校生活を送っていた。
月食の日、祖父
が突然消え、残された手紙には死んだと聞かされていた両親が生きていると記されていた。
コスプレ好きの幼馴染の実久と共に祖父を探しに行き、たどり着いた場所は地球とは別の世界だった。
その世界で様々な人物達と出会い、次第に自身の生い立ちや両親のこと、この世界の真実を知っていく。
日本で「ニードル王子」と異名を持つ、針しか持ったことのない青年リキトを中心に、それぞれの人物の思いを描く地球と異世界を紡ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-15 14:04:06
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会話率:38%