南の湖の湖畔で稼働する火力発電所の燃料として生きる「火の馬」たちは、施設で働く少年(彼の頭には、他の大人の職員のような鬼の角は生えなかった)と共謀し電力の供給先である「街」を襲う計画を立て北上する。
サンソンくんは深い森の開けた場所で
ひどく年を取った「火の馬」といる一人の少年に出会い、古からの伝承に耳を傾ける。遥か昔の「火の馬」は、かつて存在したという「街」で何をし、何を見たのか等々。そしてまたそこに登場する「氷の狼」の話には、サンソンくんの旅の目的地である「場所」に関する情報も含まれるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-19 22:34:06
35028文字
会話率:18%
小雨降る朝に誰かの声を聞いたサンソンくん。耳を澄ますとそれは眼下に見える丘の上の礼拝堂から呼ばれているらしい・・・・・・
失恋したばかりの二十歳の女の子「リロ」は家の使いを兼ね一人遠出のドライブをしている途中、なにやら向こうの丘の上に
「赤い浮遊体」が降下してくる場面に出くわした。ワクワクした彼女はハンドルを向けないではいられなくなり道を逸れるのだった・・・・・・
自分からも、日常からも全てから逃げ出したかった二十歳目前の「リト」。母親の血筋で繋がる遠い親戚を頼り、ひと月ほど「その村」に滞在していた。彼は村の老人たちに代わり、朝と夕に礼拝堂の鐘を打っていた・・・・・・
二十年前「その村」の空は大量の羽毛を降らせたことがあり、礼拝堂の天井には羽根の折れた(実際には一部が欠ける程度なのだが)天使の画が描かれている・・・・・・
太陽の妖精サンソンくんはflat9thmusic&sunfairys(https://flat9th.wixsite.com/f9msf)のオリジナルキャラクターです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 23:19:38
90490文字
会話率:31%
旅する空は夏となりサンソンくんは地上のひまわりにちょっかいをだしながら旅を続ける。そんなある日のこと。今年七番目の台風が発生し、それはサンソンくんが横切っていた町の夜空にもやってきてしまう・・・・・・町で暮らす、とある親子三人は三様の思い
を抱えながら今夜の台風七号をやり過ごす。
夏が終わるころ、サンソンくんは岬にきていた・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-25 22:00:00
34884文字
会話率:15%