スマホに替わりARゴーグルが情報端末として普及した近未来、人々はゴーグルを通じて必要な情報にアクセスすることが当たり前になり、離れて住む人が交流をする際にはARのアバターとロボットとを組み合わせた訪問が普通に行われるようになっていた。VR
ゴーグルは視覚の発達への影響があるため、十歳未満の子供たちの利用は制限されていて子供たちは必要に応じてタブレットを使うことでバーチャルな情報にアクセスしていた。
都会に住む悠真はARゴーグルが利用できるようになった十歳の夏休みに、幼い頃に遊びに行ったきりアバターロボットによる交流しかできていなかった祖父にリアルで会うために、祖父の暮らす施設を訪問する一人旅に出発した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-19 20:04:20
8067文字
会話率:52%
喫茶メロンの看板娘、鹿子未来はロボットである。
正確には、某大学で研究中の遠隔操作ロボット(アバターロボット)の「ミライ」を鹿子未来が動かして、祖父が経営する喫茶店でテスト運用をしているのだ。
主人公は喫茶メロンでアルバイトをするごく普
通の大学生。
アバターロボットのミライと一緒に働くことにも慣れてきたある日、主人公はミライがこっそり歌を口ずさんでいる姿を目撃する。
それをきっかけに仲を深める主人公と未来。
顔も素性も経歴も全く知らないまま、主人公は未来の人柄と歌声に惹かれていく。
しかし、未来には歌にまつわる誰にも言えない過去があった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 19:03:45
14416文字
会話率:36%