結婚生活に苦悩し、さらに病気で早死したわたくしを憐れんでくださったやさしい(?)女神さまが、特別な恩寵だと言って人生の巻き戻しをしてくれた!
二十八歳のわたくし!
……って、女神さま?
普通、巻き戻すとしたらもっと少女の頃か、結婚ま
えじゃありません?
巻き戻されたのは結婚後十年経ってからって、どうしろと?
もう子どもだって生まれているのですよ⁉
やり直すなら、せめて婚約解消できる時期じゃないと意味がないですよ⁉
朴念仁の旦那サマとまた付き合う羽目になるじゃありませんか!
このっ駄女神!
あの朴念仁(ポンコツ)を調教(カスタマイズ)しろと?!
※全二十話。約六万文字。完結済。
※拙作『妻の死で思い知らされました。』のスピンオフ作品(IF作品)です。
※前作を知らなくてもお楽しみいただけるようにしたつもりですが、知っていればよりニヨニヨできてお愉しみいただけるかと愚考します。
※前作の「基本コンセプト」は踏襲していません。
※この作品はアルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 07:00:00
62721文字
会話率:20%
空気を読み過ぎて神経擦り減らして、当たり障りなく生きた前世の記憶が甦った!
ついでにここ、好きだって言えなかった乙女ゲームの世界で、婚約者は私のかつての推しでは…!?
よっし生まれ変わった今、悔いなく生きるぞー!
もう我慢なんてしない!
…って、え?私の余命、あとひと月あるかないか、ですか…えっ?
辞書から『自重』という言葉を取っ払った悪役令嬢になるはずだった私、の話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 18:00:00
939文字
会話率:5%
彼は生まれつき、誰かが苦しむ姿を見るのが好きだった。
他人を服従させ、暴力によって支配し、利用し、あわよくば努力することなく脚光を浴びたいと願うような、どうしようもなくクズな内面を持っていた。
だが彼は普通の家庭で普通に育ち、なにひとつ暴
力事件を起こさなかった。
悪しき本性を表にして、それが誰かにバレれば……人生が台無しになるのだと幼少のうちに悟ったからである。
だから彼は誰とも関わらずに生きることを決める。
邪悪な本性を押し殺して誰かを傷つけることなく、孤独な生涯を終えた……。
その苦行を、神は認めた。
鋼の心を持つ彼を、魔王を倒す勇者として転生させたのである。
新たな生を受けた彼はこう思った。
「なんでやねん! あーもー死んでも終わらないんだったら、もう我慢なんてしないもんね! 僕が勇者だっていうなら、僕なりのやり方で世界を救ってやんよ!」
奴隷商人を裏から操ろうとするのは序の口。
山賊の砦を凶暴化した魔物に襲撃させるなんてのはいつもの手口で。
気に食わない上司を生贄にするのも躊躇わない。
勇者として授かったギフトで魔人すらも屈服させる。
如何なる敵にも慈悲を与えない在り方は、まさしく真の悪……のはずなのに、何故かみんなには慕われて……?
これは、あらゆる倫理の鎖から自らを解放した悪の勇者が、なんだかんだでヒロインたちを助けてしまう話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 12:00:00
116501文字
会話率:36%