異世界を放浪するシト。見知らぬ土地。水も食料もなく、世界地図さえ見たことがない。行く当てもない旅に絶望する中、一人の少女に出会う。
クロと名乗る少女に連れられたのは、草原の中にあるブルジの村。
水牛やバイソンのように大型の牛であるブル
ジは、この村の固有種らしい。特殊な能力を持つブルジと共存する村人たち。その村にはかつて神様が存在し、ブルジとも深い関りがあったという。不思議な伝説と奇妙な仕来りのある村で、息苦しくも生きている村の子どもたち。
村では、数日後にブルジ祭りが行われるという。優勝者は、特別な地位が用意されえているとか。そして、祭りを控えたある日の朝、事件が起きる。
そんな中、迎えるブルジ祭り。そこで迎える衝撃の結末とは?
ある日、目が覚めると魔術師の体になっていた。顔も名前もスマホも服も家族も学校も、全て元の世界に置いてきた。ここにあるのは、魔術師としての体と異能だけだ。魔術や異能が使える異世界で、その力をどう使うのか?迷いながら、下した決断の先にあるものとは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-08 20:00:00
94847文字
会話率:30%
―――ザザッ、ピッ〈暗闇に浮かび上がるモニター〉
こんにちわ。
俺は江尾 旦、よろしくな。
出来れば面倒事は避けたいタイプ。高校ではのんびり生活したい。中学時代の出来事が原因でそんな風に思ってた。そんな俺が部活必須の高校に入学し、選んだ部
活はUBC、放送部だ。しかも…
『活動内容:年間行事の撮影、音響整備、毎月のテレビ朝礼で流す番組の撮影・編集、年二回の大会への作品出品、その他学校内雑務等。※入部した場合、年間行事はほぼ部活動に費やされます。クラスの活動にはほぼ参加できません。例:クラスごとの集合写真に映れない、修学旅行でクラスの友達と行動できない等
その為、教室での思い出が欲しい方への入部はお勧めできません。部室:一階南階段手前』
なんて部活動紹介に乗ってる部活。幼馴染の愛生 満智は、俺が仕事が多そうなこの部活を選んだことを不思議がってた。でも、俺にはばっちり下心があったんだよ。
で、入部してどうかっていうと…部長にこれだけ言わせてほしい。部活の活動内容はもっと詳細に書くべきだってな。まさか放送部に入部して人間じゃない奴らの雑用まで請け負うなんて、思わなかった。普通誰も思わないよな。だから最初は参った。『非日常』がすぐそこに転がってる。でも『日常』はのんびり進んでくわけだ。とにかくギャップがすごい。俺、自分で言うのもなんだけど思春期真っ盛り。多感なお年頃ってやつ。
…まぁ、ここでグチグチ言っても仕方ないけど。とりあえず…これも何かの奇縁ってやつだ。俺らの青春、のんびり眺めてってくれよ。…見えてるんだろ?
――――ザザ―ッ…ザ―…〈以降砂嵐のみ〉
カメラを回していた部長は満足げに笑っている。その笑顔が怖い。入部して早半年、俺は今度は何をやらされたんだろう。突然自分のこれまでを振り返れと言われてリハ無しで挑んだ俺すごい。そして最後の指定された一文が色々な不安をこれでもかと煽ってくる。
「部長…俺は『誰に対して』日常を観察して!なんてストーカーほいほいなこと言ったんですか?」
「細かく聞きたい?」
「…いや、いいです。」
怖いって。本当に何させられたの俺。…でもなぁ。
「部長、あと5分くらいで心の準備して聞きますから答えてください、細かく。」
「私あんたのそういう図太いとこ好きだわー」
しょうがない、これが俺の青春時代だからな。楽しもう。はぁ…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-02 22:35:15
2330文字
会話率:40%