メルローズ家は、無類のモフモフ好き揃いだった。暇さえあれば動物たちの体に顔を埋め、くんかくんかとかぐわしい香りを堪能するのが常だった。特に末娘のフィオリナは、とりわけモフ吸いに目がなかった。
そんなフィオリナがある日拾ったのは、一匹の猫(?
)。リオと名づけ、平穏かつ幸せなモフ吸い生活を送っていたのだけれど、どうにも様子がおかしくて――。
モフ吸いに冒された少女と一匹の猫――らしきものの恋のお話です。
※他サイトでも投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 07:30:00
12063文字
会話率:32%