私、玉紅花は美少女である!――ある!――……ある、はずなんだ本当は。手のひらを見てみればゴツゴツと節ばっており大きな爪が黒々と光っている。四肢には筋肉がこれでもかと詰め込まれており、はち切れんばかりの三角筋を覆い隠すように白い体毛が体中を
覆っている。削れた岩のような顔に大きな牙が二つ。ついでに言うと全長2m超。…………はい。どこからどう見ても白い猩々(ゴリラ)です。本当にありがとうございました。
いやいや、違うんだって!本当はこんな姿じゃなかったんだって!自分でもビックリするくらいかわいい女の子だったんだって!なぜこんな事に……
妖魔の呪いで妖魔の姿になってしまった私の異世界転生記。二つの姿を駆使して、時に戦い、時に人を助け、時に殺されかけ、殺されかけ、殺されかけ……なんとか今日もしぶとく生きてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-23 10:01:29
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会話率:41%
松岡デラックス魔法カンパニーで働く、入社10年目の魔法技師砂映・K(顔はいいけどお人好しの32歳)。技術者試験でプロとしてあるまじき酷い点数をとってしまい落ち込んでいた砂映は、突然新しい部署への異動を言い渡されます。
同じように異動を通知さ
れていたのは、何やら秘密を抱えているらしいお坊ちゃん風の秋良・M(気弱な26歳)、そして天才魔法技師と言われながらなぜか仕事を干されているという雷夜・F(男子中学生にしか見えない風貌の25歳)。
新しい部署への異動は、解雇への布石なのか?おののく砂映の知らないところで起こっていた、「賢者の石」の製造をめぐる人材獲得合戦。とるに足りない一社員砂映、替えはきくかもしれないけれど、やる気を失うこともあるけれど、それでも必死でがんばります。気を回し過ぎてしまう人、まじめで損をしている気がする人、に届くといいなと思います。扱いにくい後輩に苦労している人にもぜひ。
※「星空文庫」との重複投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-17 23:44:26
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会話率:58%