主人公の緑谷宗司は、暴走するトラックから娘を庇い、意識を失う。
夢とも現ともつかぬ光景の中、出会ったのは女神を名乗る少女。
彼女の話によると、緑谷はあの後トラックにはねられ救急搬送されるも、今にも命を落とす一歩手前の状態らしい。
しかし、
「妻とまだ幼い娘を残して死ぬわけにはいかない」と、緑谷は女神に生き返りを懇願する。
緑谷の必死の願いに女神の心は揺れ動くも、タダで生き返らせると女神の沽券に関わる。
そこで女神は「これから案内する異世界で、自分が提示する条件を達成したら、元の世界に生き返らせる」ことを約束した。
女神が提示した条件とは、「その異世界で最弱とされるモンスター『プル』(つまるところスライム)を使って、最高のモンスターテイマーを決める闘技大会『テイマーロード』の王座を勝ち取ること」。
この条件を飲んだ緑谷は、死にかけの肉体の代わりとして16歳ごろの少年時代の肉体を与えられ、『ミド』という名前と共に、テイマーが大流行する異世界『テミリオン』に降り立った。
剣と魔法とモンスターのファンタジー世界を下敷きに、機械文明も発達した『テミリオン』。
そこで最弱のモンスターと共に、テイマーの頂点を目指す物語。
その道行く先には、一体何が待ち構えているのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-29 21:20:49
6330文字
会話率:29%