聖職者ですが、結婚します。
聖職者ですが、婚家と戦争(けんか)します。
常識とか正義とか、自分で判断するのでお構いなく。
霜月の奥で、如月の二。それが私。それがすべて。
この時代の“如月の二”について、清廉潔白、純真無垢、高潔無比な
どといった言葉を並べる語り部は、今後信じないほうがいい。
勿論、そういった側面があるのは認める。一切ないとは断言しない。
だが彼女を語るに置いて、最も重要な要素はそこにない。
語り部がそっと塗り潰した項目にこそ、彼女を表すほとんどが含まれているはずだ。
誰かの印象を聞けば、人それぞれ意見が異なるように。
如月の二も完璧な神官というだけでなく、その時代に生きた一人に違いない。
だから、敢えて語ろう。
多くの語り部が上っ面の綺麗事だけを並べるようになるなら、尚更。
きっと正史ではなかったことにされ、歴史の中に埋もれるであろう真実。
如月の二は、ひっでぇ女だ、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-20 23:32:33
226694文字
会話率:53%
ファンタジーって聞いた時、誰もが輝かしい話、ヒロインがいる話、強くなる話、悪に立ち向かう話、などなど、必ず大きな出来事に繋がっていくのを思い浮かべると思います。
でも、ファンタジー世界で普通に生活している人達は、主人公のように大きな出来事を
巻き起こす人物と出会い、巻き込まれた時、どんなことを思い、どんな風に行動しているのか。
これは、とある国の兵士に焦点を当てた、物語。
初めてなので感想もらえたら嬉しいです。
出来るだけ2日に1話くらいのペースで頑張りたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-23 20:44:38
16425文字
会話率:49%