植物さえ存在できない砂に覆われた世界。人々は太陽の熱を避けて昼間は日陰にこもり、地上での活動は夜に限られていた。
「夜汽車」と呼ばれる移動型シェルターの中では、AIによって教育を受ける生徒たちが何不自由なく平和な共同生活を送っている。
だが生徒の中から声が上がる。「地上に降りてみたい」と。
AIの目を盗んで地上に行こうとする彼らは、「ネズミ」と名乗る集団から謎の信号を受信して…
知らされていなかった事実と捻じ曲げられて教わっていた常識に翻弄される生徒たち。次々と傷つき、離れ離れになっていく彼らが手にした事実とは。
※「第二章」は「AIを使わなければいけなくなった少年は」で新規投稿させていただきました。
※一章と二章で主人公は異なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-05 00:49:28
362315文字
会話率:56%