月影
伝説の存在。世界を闇から動かす者。その言葉が個人に向けられたものか集団に向けられたものかもわからない。
最高の殺し屋、扇動者、守護者、救世主。
世界の上層部に与する者しか知ることを許されない謎の組織、その長に引き継がれる名前だ。
月影の中の月影、主人公 坂東 羅雄 はそう呼ばれていた。
歳を重ね、引退した羅雄は人里離れた秘境で自らの肉体と語り合いながら生きていた。
99歳になったある日、この世の『理』をつかんだ男はこの世界から別れを告げる。
古き肉体を脱ぎ捨てて、その英知を持ったまま異世界に転生する。
その異世界は、色々と残念仕様な世界だったのだった。
「私の世界を救ってほしい」
異世界の神に世界を託されたラオは過去の英知を活かして世直しを始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-12 20:00:00
113549文字
会話率:52%