舞踏会の夜、王子の声が響き渡る。
「クラリッサ・フォン・ベルモント!貴様の数々の悪行、もはや看過できぬ!」
定番の“ざまぁ劇”が始まった。そう思っていたのに……
悪役令嬢と思われたクラリッサ嬢が、王子に向かって「謝罪なさる気は?」と切り返し
た。
驚きと混乱の中、それを紅茶片手に見守るのは、自称“モブ令嬢”のアナスタシア。
華やかな宮廷劇の背景にいるはずの彼女の、皮肉めいた目線で描かれる——
一味違う、脇役視点のざまぁストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 18:01:10
1338文字
会話率:20%