跡取りになれない女だからという理由で、両親から関心を持たれずに育った伯爵令嬢ユリシスは、ある日突然、「傷侯爵」の元へ嫁ぐよう命じられる。
傷侯爵ーーウィルフレッド・ガディエンスは戦争で活躍した国の英雄のはずだが、顔には醜い傷を負ったことと、
出征中に婚約者に浮気され名誉に傷がついたことで彼を妬む者達から傷侯爵と皮肉られていた。
ぽっかり空いた彼の婚約者の席を急遽埋める為、金で買われて嫁ぐことになったユリシス。うんざりしながらも、家から出られることに感謝していた彼女は、たとえ政略であろうと彼と良好な関係を築きたいと思って侯爵家へ嫁いでいくが――……。
「単刀直入に言わせてもらう。これは契約結婚だ。君を愛するつもりはない」
まるで受け入れる気のない侯爵と、それに同調して冷たい使用人達。
果たしてユリシスはどうするのか?
もちろんキレます!
これは、頼れる味方が一人もいないまま嫁いだ彼女が正面から反論したり、ちょっと使用人を懲らしめようとしたりしながら自分の居場所を作るべく頑張るお話です。
※※※
注意書き
・息抜きで書いたのでスピーディーに解決します。
・そうはならんやろというツッコミどころはあると思います。
・ざまぁ成分は薄めです。
・読んでからの誹謗・中傷は受け付けません。
了承できる方のみお進みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-06 10:00:00
49750文字
会話率:44%
マルガレーテ・コレット、十六歳。傾いた実家の支援と引換えに、金持ちジジイに嫁がされそうになったため、家出を決意する。少年に偽装し、目的地であるハーネの街に何とか辿り着いたマルガレーテだったが、そこで人攫いに遭ってしまう。その窮地を助けてくれ
たのが、通りすがった女好きの剣士だった。
その場を逃げ出し、男装のまま魔女の弟子となった彼女は、暫く後に、街で剣士と再会するが。
◆男装した魔女の弟子と、チャラい剣士の無自覚な両片思い。
◆全25話で完結予定。
◆ざまぁは薄味(ほぼ無し)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 19:40:00
68626文字
会話率:44%