都心のオフィスビルで働くビル管理マネージャーの野村隆介は、新規テナントとして入居した人材派遣会社の総務担当、渚菜緒子との出会いをきっかけに、不思議な感覚に襲われていく。清楚で気配り上手な菜緒子に惹かれていく隆介だが、その想いは単なる恋心以上
の深い絆を感じさせるものだった。
二人は些細な出来事をきっかけに、昭和20年の東京大空襲の夜に遡る前世の記憶を徐々に取り戻していく。お米を研ぐ夢、暗闇での既視感、満月を見上げた時の懐かしさ―。それらは全て、かつての二人が防空壕で交わした「必ず次の人生でも巡り会う」という愛の誓いへと繋がっていた。
現代のオフィスという場で再会を果たした二人は、その想いを口にすることはない。しかし、80年の時を超えて実現した約束は、日常の何気ない瞬間の中で、確かな愛として静かに息づいている。前世と現世を結ぶ切ない愛の物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-16 16:09:00
5951文字
会話率:21%
洗濯機の向こう側は、征服された異世界でした。
家事をしながらなんとなく生きていた紅道春は、ある日洗濯機に吸い込まれ異世界に召喚された。
その世界は既に絶対無敵、最強最悪な魔王に征服され、恐怖と圧政により人々は苦しむ……ことはなかった。
な
ぜなら、
「異なる世界の人間よ! 我に家事を教えるがいい!」
神のさいごっ屁により人間になった魔王は中途半端な生き物になってしまい、
人らしく生きざるを得なくなったのだ。
これは掃除もできず、皿も洗えず、料理もできない魔王と、
「だからお米研ぐのに魔力使うなつってんでしょうが!」
永遠の中二病を患う高卒女の日常である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-24 17:37:11
17755文字
会話率:34%
お米を研いで想ったこと。
最終更新:2017-12-09 10:58:28
237文字
会話率:0%