これは、廃棄寸前の型落ちエントリ機から成り上がった、ある独立傭兵の記録。
——戦術ネットワークオンライン、〈ネペンテス〉起動します。
——戦闘補助システム、コンバットモード。
——おはようございます、ゼロ。今日もいい戦
闘日和ですね。
ゼロ・ノウゼンこと俺は、独立傭兵にありがちな「借金王」である。クソ親の負債を背負い、弟を食わすために俺は適合改造手術を受け、俺と適合する旧式の半生体機動兵器——OBRART(オブラート)と出会う。
しかしそいつは使い古された第一世代機であり、アップグレードもされず、廃棄寸前であった。
だが格安で手に入れられると知った俺はこれ以上の借金はごめんだったし、何よりすぐに稼ぎたかったからその機体と適合することを決める。
〈ネペンテス〉というその機体と、そこに宿る“有機機体霊魂(オーガニック・マキナート)”は俺に語りかける。
——「私は、あなたのお役に立てるでしょうか」
俺は答える。
——「俺が、役立たせる」
こうしてド底辺同士、けれど最高のタッグが生まれた。
吼えろジェネレーター、唸れブースター、ぶちかませ、男の武器はいつだってその拳だった!
鉄拳(パンチャーバンカー)が全てをぶち抜く、燃えたぎるようなロボットアクション小説、ここに開幕!
「ところで、ゼロの夢はなんですか?」
「最強の傭兵王になって愛と子宝いっぱいのゼロ王様ハーレムキングダム建国」
「き、気持ち悪い……」
×
同一名義でカクヨム様にも重複掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 08:01:40
17370文字
会話率:40%