「もし、私の味方になれば、世界の半分を貴女に差し上げましょう。」
100年前にある男が『魔王』に持ち掛けた誘い。
それは秘密の盟として結ばれ、男の子孫と『魔王』は時に争い、時に手を組み、世界を治めてきた……来るべき決着の日に備えながら
。
しかし、突如現れた『勇者』によって両者の均衡は崩れ始める。
各地で好き勝手に【冒険】を繰り広げる『勇者』に対し、時の『王国宰相』ネイトは密かに動き出す――主に尻ぬぐい役として。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-08 01:00:00
13794文字
会話率:20%
【 惑 】わされた者はまた誰かを惑わせ、盗まれた者はまた誰かから【 盗 】む。そして【 傷 】つけられたものはまた誰かを──
【 原初の声 】をめぐり【 言葉 】を探す十色の生物、そして、【 人間 】たち。彼らはやがて【 闇 】との駆け引
きに取り込まれていく。僅かな【 光 】を掲げながら。
物語は類いまれなる美しい【 声 】を持つ鳥、ヴァンブランが【 魔道士 】の少年フォグに【 声を盗まれる 】ところから幕を開ける──
構成上それぞれの《Side》によって目線が切り替わっていくことになります。やがて一本に繋がりますがどの《side》から読んで頂いても構わない造りにもしております。かなりダークさを増していくストーリーになると思われますので、もし、そういった物語が駄目な方は御了承のうえ、お読みください。
毎回、短編を書く気持ちで書いておりますのでどこからでもお気軽に覗いてみてください。特急よりも各駅停車の旅──ゆっくりと窓の外を眺めたり時には知らない町で降りてみたり──そんなイメージでお読み頂ければ幸いです。
それほど更新ペースは速くはありませんがよろしくお願いいたします。
── ペイザンヌ ──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-14 16:40:52
70580文字
会話率:40%