異世界に転生した、前世モヤシだった少年。
ここまではいいでしょう。無双とかハーレムとか夢が膨らむ物語、堂々の開幕!
……とはいかない。
前世の知識あるけど前世の記憶が欠如してたり、転生スタートが母親の胎内からでもう色々と前後不覚な状況過
ぎて
『わー!』
生まれてみれば世界最凶と呼ばれる迷宮に遭難中の出産だったという、トンデモ事実が判明したり、段々と前世の記憶を取り戻してみれば親父が前世自分を裏切った親友と瓜二つ……というか本人だったり、その両親が伝説級とか呼ばれる最強の冒険者らしいのにサラブレッドなはずの自分はと言えば……
『なんかこのハンデ、やばくね?』
という感じで。
『う。無双は?……ああ、大変系の異世界モノだコレ。』
キャラじゃない。キャラじゃないのに戦わなきゃ
『死む。』
まずはこの最悪迷宮から大脱出しなきゃな展開なのね。……という出オチ感満載から始まる異世界冒険活劇な英雄譚。
従来の異世界コンテンツはヤッパリ好きなので、なるべく全部取り入れたいと思いますが、ストーリーの流れ的にちと違うモノにしたいです。
異世界で手にする絆だけに焦点を当てません。家族や友人など、前世界で培ってきたはずの絆は早々に断ち切ってビバ!異世界謳歌!……ていう感じにはしたくないのです。
登場人物達にはチート手にしても大いに悩んで欲しいし、異世界であれ現実の世界であるなら苦労があって当たり前だと思うので。
こっ恥ずかしいですが、この小説はギャグ要素も血風要素も多分に含まれておりますが、親子、友人、隣人、ヒーローとは、善悪とは?……を含んだ広義における『愛』なるものをテーマにしたいと思ってます。(宗教的な感じにはしません。あくまで普通のヒトが追い詰められた時その価値観は?て感じです)
あと、この作品は【異世界とヒーローにアンチでもテーゼを】の改訂版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-21 00:00:00
194748文字
会話率:7%