とある村の外れに、小さく佇む店があった。
その店は、何者であろうと拒まない。
どれほど人を顧みない、そんな人間でも。
取り返しのつかないほど大きな罪を起こした、大犯罪者でも。
果てには、人間でなくとも。
そしてそこで働く、1人の少年がいた。
その少年は、とても働くような年齢ではなく、少女のような見た目をした少年だった。
彼の名前はテダニア。男らしくなるという小さな願望を抱ながら、両親が“遺”した店、『カートラル』を継ぐ、小さな男の娘。
これは、そんな彼の、日常の話。
そんな彼の、非日常の話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 00:00:00
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会話率:9%