やたら女好きで、それ以上に酒好きの上に剣の腕前もめっぽう凄いグレンは、とある国の六十六番目の王子であった。一方、何をやらせてもうまく行かない九十九番目の魔法使いの弟子ニッカは、とうとうたった一つの火遁の術を身に付けただけで、これもまた諸国修
行の旅に、ていよく追い出されてしまった。そしてそんな二人が、今度は三十三番目のお姫様であるシェリーと出会ったことから、思いもよらない面倒に巻き込まれてしまう。それが、運命的な出会いを導き、彼らが引き返せない新たなる旅路につく時、一つの伝承が始まるのだった‥‥‥。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-07-13 22:28:51
40920文字
会話率:47%
これは呪われしカインの血族の物語である。アダムとイブがエデンの園を追われて後、次なる生命として生み出されたのがカインとアベルであった。ヤハウェの愛が弟のアベルに傾いたことによって、カインは嫉妬に駆られ実の弟を殺してしまう。それを隠蔽した罪に
より、カインはエデンの園を追われた。『カインを殺す者には七倍の報いがある』という伝承を残して……。そうして時は流れ中世ヨーロッパ――闇と光りの狭間に紛れ、カインの血族は確かに存在した。忌み嫌われる呪われた一族として――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-06-28 00:53:14
4163文字
会話率:30%
これは少し昔の物語。魔法国家と科学国家との間で「セイバー大陸間戦争」と呼ばれた戦いが勃発した。その戦争で未曾有の戦果をあげた者達が、魔法国家プレア王国のワルキューレ隊である。聖女の再来は、戦後もプレア王国の伝承として長く語り継がれている。し
かし一説によると、とんでもない問題集団だったと指摘する記録が残っていた。開戦前からワルキューレ隊を指揮した一人、フィルデガルド・ライアンバーグ直筆の書籍に。歴史の裏側は、奇しくも理想とは掛け離れた史実となるのだ。今、ワルキューレ・ハーツと記された書物が紐解かれる……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-05-12 12:42:55
33978文字
会話率:36%
九能谷という田舎町で電車を降りた青年は、散策のうちに美しい古い洋館、持ち主の美しい青年に魅せられる。次第に古い九能谷と呼ばれる土地と歴史に深く関わっていく。
最終更新:2006-09-04 11:05:04
32200文字
会話率:44%