とある街の駅前メインストリートより少し中道に入ったそのレストラン・秋空亭。昔からあるその店、昼は食べ慣れた洋食で美味しくボリュームのあるランチを、夜は一風変わって重厚なフレンチフルコースを取り扱う、小さいながらに地元でも人気なお店。特に家で
何かしらいい事やイベントがあると、必ずそこで食事を、という口に出さないお約束がある家庭もしばしば。シェフでオーナーの秋空氏は老年ながら、嘗てフランスで修業した経験もあり日本人の口に会わせながらもしっかりとしたフランス料理を楽しめる。勿論、料理がおいしいだけでなく、サービスも丁寧で行きとどいている。オーナー夫人の温かい微笑みや優しい気配りなどに癒される客も多かった。
だが、如何せん二人は年を重ね過ぎていた。一度オーナーが倒れてからは、無理せず、数量限定のランチと予約制でディナー客を取り、無理のしない範囲でほそぼそと営業を続けていた。それでも、地元で人気の店だったのは間違いなかった。
が、再びオーナーが倒れ、店には『営業休止中』の看板だけが数カ月ぶら下がるようになった。常連客や近所の住民は再びその店にオーナーが返ってくる事を望んでいたが、遂にその望みは果たされる事は無く、『長年のご愛顧、ありがとうございました』という看板が1枚、哀しげに揺れていた。
そしてオーナー秋空氏の葬儀から3ヶ月後のある夜、店に再び明かりが灯り、哀しげに揺れていた小さな看板はドアより取り外された。『営業開始1週間後より』。
小さな看板の上よりもっと上、【Automne ciel】と新しい店名の看板が其処にはかかっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-05 21:53:24
203801文字
会話率:58%
コンプレックスなんて跳ね除けてしまうような
そんな人に俺は出会った
駅前の喫茶店、この出会いは奇跡だ。
最終更新:2013-08-31 16:09:52
1528文字
会話率:45%
あなたは夏期休暇を利用して、久々に帰省することにした。
さびれた地元駅前の風景は見たところ、昔とほとんど変わっていないようだが、さほど懐かしさは覚えない。むしろその進歩のなさに、呆れに近い感覚さえ抱いてしまう。
昼間だというのに人通りもまば
らな田舎の商店街を、ぶらりと歩く。するとあなたは、ふいに見覚えのある顔とすれ違う。
「あれ、お前もこっちに来ていたのか。奇遇だな」
小中学が同じで、その頃よく一緒に遊んだ友人。まともに会うのはもう十年ぶりだ。
あなたは彼と共に、近くの喫茶店に入ると、再会を喜びあった。話題はやがて互いの近況や生活状況、仕事内容等へと、とりとめなく移ろっていき、最終的には思い出話となった。
さて、しばしの歓談の後、一度手洗いに立ったあなたが席に戻ると、友人が言った。
「なあ、昔話ついでに、ひとつ聞いてもらいたい話があるんだが……」
先程と比べるとどことなく改まった調子で語りだした、奇妙な話。
―――『あれは、俺たちが小学校6年生のときだったかな。クラスメイトに、クロカワっていう女の子がいただろ?』―――。
はじめは何の気なしに聞いていたあなたは、次第にその話の内容に胸騒ぎを覚える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-13 04:02:41
12482文字
会話率:7%
たとえば駅前の客引きが皆、りんご売りだったらどうだろうか。
キーワード:
最終更新:2013-07-19 01:02:54
586文字
会話率:0%
ある事情により無職になった主人公、高知孝夫。その日、深夜遅くまで駅前のバーで管を巻きながら飲んでいた孝夫は、自宅マンションの裏手に古い民家を発見する。
「お呪い承ります」
そう書かれた紙を見た孝夫は、今日までの不運を祓ってもらおうじゃないの
! と酔っ払った勢いのまま意気込んで店の中へ一歩を踏み出す。
その一歩が自分の人生を変える一歩だったとは露ほども知らない孝夫なのであった。
「ウチは呪い専門なんですよね」
そう言い放った、割と出会って直ぐに師匠と呼ぶ事になる男とその姪を筆頭に、呪われたり取り憑かれたりを繰り返す主人公とその周囲の人物達の
日常を描いた現代ホラーファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-08 13:57:24
49875文字
会話率:28%
美与は滝田の家に生まれた。滝田家は、尾道駅前通りの食堂だった。その食堂は祖母の小枝子が始めたものだった。父親の義三は小枝子の息子で若い頃は遊び人だった。母親の葉子は、義三の遊びに愛想を尽かし幼い美与を遊楽において出て行った。美与は祖母小枝
子の背中を見て大きくなった。美与は親友の同級生小川友恵と共に看護師になろうと頑張る。高校時代の先輩、篠宮隆司や柏木壮太と知り合った。その中の一人柏木壮太と美与は恋をして、美与と壮太は親達の反対を押し切って同棲を始める…
フィクションです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-26 12:26:43
39394文字
会話率:2%
みはねさん、お誕生日おめでとうございます。
プレゼント小説を書いてみました。
お礼は、駅前に新しくオープンした……。
いや、グーパンじゃなくて、いや、だから、蹴りでもなくて、わ~、ごめんなさ~い!
最終更新:2013-04-22 00:00:00
5059文字
会話率:42%
駅前から徒歩15分。赤い屋根の二階建て。
小さいけれど庭付きで、ローンの返済20年。
家族はいつも笑ってて、そこはとっても楽しくて。
そんな当たり前の日常を俺達『家族』は夢見てた。
例え始まりが歪でも、終わりよければ全て良し。
これは
そんな物語。……多分。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-14 20:30:19
291文字
会話率:0%
星空文庫に掲載済み。
キーワード:
最終更新:2013-04-14 09:58:19
898文字
会話率:0%
風間剛(かざまたけし)は引きこもりだ。
家庭の事情で欲しいものなどがあれば、自分で買いに行くしかない彼は繁華街となっている駅前に向かう為にバスに乗り込むと…意識を失い廃病院にある一室で目覚めた。
本来、哀れな犠牲者にしかなりようのない引きこ
もりの少年。
だが…なんの偶然がそこには一人の幼い少年がいた。
注・これは単に場違いな存在が、ただ蹂躙するだけの話です。
緻密な心理戦とか、ドロドロの人間関係が見たいやつは今すぐ逃げるんだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-05 12:08:40
6492文字
会話率:37%
とある駅前でのお話。
深夜に街角に佇む少女。忍び寄るのは・・・
出落ち感があるので本編をお読みください。
最終更新:2013-02-22 00:00:00
1288文字
会話率:38%
駅前で弾き語りをしている武人の前に、痩せ細った女、キリが現れた。彼女はまるでずっとそこにいたかのように、武人の生活に入り込んでくる。彼女に翻弄される生活の中で、キリが大切なものになっていく。http://soair.web.fc2.com/
index.htmlにて掲載中(あとがきあり)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-20 16:55:15
46511文字
会話率:44%
高校の頃変な輩に絡まれていた
及川由奈は駅前の小さな喫茶店のマスター
三河義彦に助けてもらう
そのお礼に何かしたいと由奈が言うと
義彦は俺の店で働いて欲しいと頼んだ
数年して同級生の陸奥弘也に出会い
由奈の生活がすこしずつ変わっていく
最終更新:2013-02-11 18:45:57
5829文字
会話率:91%
時は2020年、日ノ出駅前交番に勤める青年、今村大希はある日化学の教科書を拾う。同日、一人の男が殺された。その事件に興味を抱いた大希は、こっそりとその事件を一人で追い始める。
この事件が、全ての幕開けだとは知らずに……
最終更新:2013-01-15 20:49:53
138204文字
会話率:58%
ここは人々の様々な人生が束の間交差する場所。平たく言うと駅前の喫茶店。静かな店内で、人生に疲れた一人の若い女の耳に、声が届いた。その言葉は、果たして何をもたらすのか?
最終更新:2013-01-10 19:00:00
3806文字
会話率:35%
今回は二次創作禁止令以来初めての作者登場小説!
作者同士が仲間から敵に…賞金を賭け戦闘をする…
今回の舞台となるのは「とある繁華街」…東側にはABC48SHOPといった小型ショップが、西側には作者の小説『主人公isドキドキStory』でも登
場した但馬駅前の国道6号線がある大通りを中心としたメイド喫茶などの低敷地の場所がある所から成り立ち、東京ドームはおよそ2個分と狭いエリアで構成されているのだ…
今回ゲームが行われている中で細野コズエと木下ユーリの2人によって楽しいゲームを作り上げようとしたのだ…
しかし今回メイド喫茶に売れば250億をするという伝説の財宝が眠っているという噂を信じて再結成した『デビルゴールデンズ』というギャンブルで1億円以上使った大貧民達の集まる悪党の組織の登場にもよりゲームの行方を大きく左右されてしまうのであった…
今回、この「とある繁華街」を逃げ回るのは今まで執筆を続けてきた総勢30組の戦闘者達!
彼らは数々のミッションをクリアしながらも相手を銃で撃って倒し最後まで生き延びなければならない…
そして今回の見所は作者レギュラーが作った新ミッション!
生き残る事は決して容易ではないのだ…
果たして負傷のまま最後まで生き残るのり賞金240万を獲得するのは一体誰だ!!??折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-10 10:24:16
23295文字
会話率:76%
都市伝説に憧れる“オレ”が、駅前で不思議な人と出会う話。
最終更新:2013-01-03 12:50:20
2037文字
会話率:33%
寒い日の夜。駅前でギターを持ち弾き語りをする沙織。そこにちょうど通りかかった大輔が沙織の歌声に気付く。そんな二人のちょっとしたお話。
最終更新:2012-11-23 12:04:47
58464文字
会話率:59%
駅前広場の片隅の、さらにその奥。そこには画家の小屋があった。
最終更新:2012-10-14 18:50:44
3938文字
会話率:41%
あたしは歌う。駅前を通り過ぎる人をながめながら、世の中を悲観した歌を。ある夜、そんなあたしの前に一人の男が現れる。
何も変われないとしても、何かは起こった。
水槽の中でもがくふたりと、熱帯魚の歌の物語。
最終更新:2012-10-08 21:27:55
2404文字
会話率:37%