あの街の領主にゲオルグと言う者がいました。
彼は、自分が治める領地に善政を布き多くの領民から尊敬され慕われていました。
ゲオルグの見た目は、綺麗でピカピカの革靴を履き、スーツにベストが良く似合う細身の体、顔は50歳代のインテリを思わせる神
経質っぽく、その顔には年齢どおりの皺があり、しかし、髪の毛は黒々とし短く纏められ気品がある身なり、彼の耳は特徴的で、大きくまるでエルフの様に尖っていました。
そんな彼の見た目でも領民に慕われていたのですが、台無しにしている部分が2つあったのです。
それは、ほとんど口を開かない無口なところ、
そして、もう1つが、
その頭頂部が、大きく禿げ上がっている事でした。
そんな見た目から領民は親しみを込めて彼の事を
ハゲルフ伯爵様と言いました。(ゲオルグと言う名 + エルフの耳とハゲ)
また、その統治する領地を
ハゲルフ伯爵領と呼ばれ長く語り告がれていくのでした。
……イジメじゃないですか?
<更新不定期、誤字脱字有り、ご都合展開、髪の話は禁句、いいね?>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-16 18:00:00
3035文字
会話率:7%
銀髪の青年・ヘイズと火の精霊・テフラはそれぞれに違う目的を持って旅を続けている。
ヘイズはとある精霊によって失った右目の光を取り戻すため。
テフラは逸れた仲間達と再開を果たすため。
そして出会う人々もそれぞれの目的を持って……女性は
世界を見て回りたい、青年はその街を救いたい。
出会った人たちの目的達成を手助けするヘイズとテフラは、己の目的をちょっとだけ忘れて(お人好しなヘイズは半ば自分の目的を諦めつつ)、どこにでもあるようなファンタジー世界でどこにでもありそうな物語を紡いで行くのです。
あるとき立ち寄った街で出会ったのは、史上最強と謳われるブラックドラゴンの噂。なし崩し的に始まったドラゴン退治だが、結末は意外な展開へ向かう。さらには街の領主の息子とも出会ってさらに面倒臭い展開に。
……元々は精霊探しの旅のはずが、目的を大きく逸れていく。このお話はそんな旅の途中に起こった些細な出来事。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-18 14:00:37
68442文字
会話率:47%