「どうすればあなたの世界に入れるの?」の続編です。
トイレに閉じこもってしまった千佳、諒太はそんな千佳に
近距離から一通のメールを送る。
最終更新:2016-04-25 18:57:36
1049文字
会話率:32%
あらすじ
ある日曜日の昼下がり。小学校三年生の女の子、すずは一人で川土手を散歩していた。友達と遊ぶよりも、本をよんだりひとり空想することが好きなすずの、お気に入りのコースだ。歩きつかれてひと休みしていると、すずは不思議なたま
ごを見つける。草むらにちょこんとたたずむ空色のたまご……家に持ち帰って調べてみても、何のたまごか分からない。すずはたまごを孵し、育てる決心をする。
翌朝、目をさましたすずのそばにいたのは、殻をわって出て来た、手の平にのるほどの赤ちゃんだった。妖精の赤ちゃんに違いないと信じたすずは、赤ちゃんのお母さんになろうと、奮闘する。言葉も話せない、何を考えているかも分からない赤ちゃん。誰にも打ち明けることなく、すずはポケットに赤ちゃんを隠して登校したり、仮病をつかって学校を休んだりしながら、赤ちゃんのお世話をいっしょうけんめいする。けれども赤ちゃんには、ちっともそんな努力と想いは伝わらないのだった。むくむくと、やっぱり不思議なスピードで大きくなりながら、泣いたり、暴れたり、勝手し放題の赤ちゃんに、すずはすっかり疲れ果ててしまう。そんな中、ちらりとかいま見えたクラスメイトの素顔、幼いころなくした父にまつわるエピソード、すずが赤ん坊だったころ育てた若い母の気持ち……それらが、内気で一人の世界に閉じこもりがちだったすずの心の壁を、少しずつ溶かしていく。やっと赤ちゃんと気持ちが通じ合い、「だいすき」と赤ちゃんを抱きしめたすず。ところがその時、すずは赤ちゃんの背中に、見たことのないでこぼこを見つけるのだった……。
赤ちゃんとわかれ数年経ったいまも、すずは青い空をながめやるたび、かわらずあの冒険の日々を思い出している。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-18 11:51:07
17167文字
会話率:44%
動物好きの青年ネイドが幼少の時に心を惹き付けらた魔物にもう一度会いたいと思い冒険者に。
幾つかの迷宮はクリアーしたが今だに魔物との心の壁が突破できないでいるネイド。ギルドマスターからの依頼で状況が少しずつ変わっていくのだが……。
最終更新:2014-11-14 15:48:35
162934文字
会話率:38%
自らの心の壁を鎧として具現化して戦う者。
その名は゛殻人゛(シェル)。
彼らは今まで生きている上で何かしら不条理に囚われ、心を砕かれた者たち。
彼らは自分の心の残骸ー(イノチ)が消え去らぬよう、心に壁をつくり、それを鎧で覆った。
そして彼ら
は、更に強く心を殻の中に身籠るため、互いに憎みあい、イノチを奪い合い、殺し合うようになった。
艶乃木町。此処は無数の殻人が紛れる、しかしその他は何の変哲もない、そんな町。
艶乃木町に住む少年、西空裄人はある日の学校帰りの路地裏で、殺人をイノチの源とする゛殺人衝動の殻人゛の殺人現場に居合せてしまい、襲われる。
戦いの最中、裄人は殻人に゛なる゛という思い掛けない行動により、窮地を脱する。
しかし、これは本来ありえないことである。
一つには、殻人とはなりたくてなれるわけではない。
そしてもう一つ。
西空裄人には、守るべきもの、鎧に包まれるべき、
心がなかった。
役者(メンバー)は揃った。
九人の殻人、そのうち一人にイレギュラーを交え、
艶乃木町において今、壮絶な戦いが始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-13 01:00:00
225文字
会話率:0%
ヒトを信用出来ずに、ヒトの中で生きる青年と、ヒトに紛れて生きるヒトであってヒトでないもの達のお伽噺。
最終更新:2013-03-17 18:34:08
3603文字
会話率:16%
才色兼備の彼女と一緒に異世界に召喚されてしまった私、木下 桃子。だけどそこで必要とされたのは彼女だけだったという、“おまけ”にもなりきれなかった私が流されていく予感のするおはなし。
最終更新:2010-09-12 01:10:22
3671文字
会話率:27%
少年は殻を持っていた。ここで言う殻を、心の壁とか、他人との境界線と置き換えても差し支えはない。殻と言うものは、少なからず皆持っているものだが、少年の持つ殻は他人のものよりはるかに高く、堅かった。
その殻は、肉体的で、精神的で、現実で、幻
想だった。殻は少年に向けられたあらゆる作用を遮断し、彼の考えをその身を震わさん程反響させた。そうして、少年は、あくまで他の人にとってはと言う事だが、特異な人間になった。
夏のある暑い日。財布、携帯電話、MDウォークマン、少し迷ってから果物ナイフをポケットに入れ、少年は家を出た。本当の母親に会うために。太陽が少年の姿を照らし、風が少年の影を揺らした。少年にとっては、太陽が無邪気を演じ、風が無関心を装っているように感じられた。まるで道化師のようだな、と少年は思った。いずれ、笑いながら僕達を傷つけて来るかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-16 11:01:57
9728文字
会話率:21%
少年は殻を持っていた。ここで言う殻を、心の壁とか、他人との境界線と置き換えても差し支えはない。殻と言うものは、少なからず、皆持っているものだが、少年の持つ殻は他人のものより、はるかに、高く、堅かった。その殻は、肉体的で、精神的で、現実で、幻
想だった。殻は少年に向けられたあらゆる作用を遮断し、彼の考えをその身を震わさん程反響させた。そうして、少年は、あくまで他の人にとってはと言う事だが、特異な人間になった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-12-06 10:18:50
9814文字
会話率:20%
同じ陸上部の僕と先輩の、淡い恋物語――。今回はちょっと短めです。
最終更新:2008-11-20 09:36:57
4755文字
会話率:36%
不登校の僕と、そんな僕を見つけてくれた姉さんの、なんだかよくわからない話。
最終更新:2008-11-18 16:02:52
8275文字
会話率:42%
魔導師『ウィルストン・ハイリア』と彼に造られたホムンクルス『シオン』。雑貨屋の娘や薬屋の息子と関わって、だんだん人間らしくなっていくシオンの心には……。切なくて儚いファンタジーラブストーリー。この小説は、縦書き推奨です。かと言って、横書きで
読んでも特に支障はないです。個人的な問題です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-11-13 16:03:42
16537文字
会話率:44%
ある日、不意に「僕のなか」に生まれたラルフ。大学生になった主人公は、時折ラルフの声を聞きながら、そこにある日常を生きる。他者と自分を隔てる心の壁を崩せないまま、そこにある日常を生きる。主人公が目にした風景、感じた感覚、放った言葉、ラルフのう
わごと。果たして。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-03-09 02:35:08
36320文字
会話率:59%