世界中の集団失踪の謎が2Mを超す魔物の食事だと判明してからは、恐怖は加速度的に伝染していく。銃火器が効かず、戦地が広すぎて核兵器も使えない。人類も滅亡かと思われたその時、ある研究者が偶然の失敗から新たな武器を造り出す。『感情によって不可能
な変化をする物質』。感情武器、フィーリングウェポン、FWなどと呼ばれる。怒りによって変化したあらゆる武器はなぜか魔物に異常なまでに効き、彼奴らを撃退した人類はかろうじて滅亡を免れた。
それから月日は経ち――宗多利人はこの春、壮黎学園高等部に編入した。対特殊生物対策チームが設立された今、学園は次世代のFW所持者、フォワードと呼ばれる者たちの養成機関である。利人は編入はじめから生徒会長に目をつけられ、感情豊かなクラスメイトと出会い、そして三年ぶりに義妹である間宮紫乃と再会する。
最初の一週間は特記することもなかった。だが事件は、いや事故は日曜日に起きた。利人と紫乃は目の前で起きた交通事故の被害者に傷一つ付いていないことに違和感を覚える。強靭な体表を持つ人外を知っているためだ。半信半疑のまま追跡をするが、魔物側の罠に嵌りピンチに陥る。そこで彼らを助けたのは、紫乃の妹分を自称する速水深妃だった。
利人と紫乃、深妃は同じシェアハウスで住むはずだったのだが、一週間深妃と会えなかったのは兄としての利人を観察するため。お互いの距離を微妙なバランスで保ち続ける三人が再び巻き込まれたのは金曜日の夜だった。
深妃と紫乃が共に出掛けると同時に、捕えていた魔物が逃げ出した、と研究者の母親から連絡が入る。携帯が繋がらないことから利人も学園へと向かうと、校庭で紫乃と深妃に銃口を向ける利人の担任教師という場面を目撃。実は彼女も人型をした魔物の一人で、眉間を撃たれて死の淵に立たされる利人だったが『魔物の皮膚との順応性』を見る実験により一命を取り留めた。その後、担任教師を無力化すると、母親の宗多香澄が現れ、利人の実験も含めすべては紫乃の『悪魔進化計画』の一部だと説明される。悪魔とは学園のAクラスにあたる。要は、学園最強戦士を育て上げる計画だった。
今回は失敗したが、一旦は日常を取り戻したことに安堵する。が、香澄が最後に呟いた言葉が耳に残った。
「魔物について『わかる』ということがわからないんだ」と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-23 12:05:28
84431文字
会話率:57%
ごく普通の女子高生である「私」、怪しい雑貨屋の店主である姉、優しい父、そして失踪した母……不思議な家庭環境に置かれながらも、無自覚に毎日をただ同じように過ごしている「私」は、変わりたいと願いつつもそのきっかけを得られずにいた。そんな中知って
しまった姉の秘密の商売。そして母の失踪の謎とは? 様々な事件に巻き込まれながらも成長していく「私」の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-05 14:56:22
2356文字
会話率:16%
魔法使いのリシュリュー卿率いるロココ王国との激しい戦闘から3年の月日が流れた.プロキア国を守り混乱を収めた王女モモリーナは,戦闘のピンチから彼女を守り,その後,西へと去っていったキリンを探す旅に出る.あのキリンは親しかったジローラモ博士の変
身だったのか?それとも・・・博士の失踪の謎と去っていったキリンの足跡を追う,モモのキリンをめぐる冒険が始まる.
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-30 03:33:37
530文字
会話率:90%
鬼子ファンの皆様お待たせしました。新作です。なぜ起こる快楽殺人。母子家庭に育った僕は、高校2年の時父の失踪の謎を知る。父は凶悪殺人を犯した死刑囚だった。死刑執行直前に刑務所で鬼父と面会した僕は、その驚愕の動機を知ることに。その鬼父は、「カエ
ルの子はカエル」という意味不明の言葉を残して死刑台に消えた。やがて、その遺言どおり僕の心と体にも異変が・・。残虐な描写あり注意!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-07 15:20:36
31969文字
会話率:31%
3年前、日本最速の男が失踪する事件があった。3年後に発見された男は、瀕死の状態であった。ひょんな事から、失踪の謎を調べる事になったわたしは、両足を移植手術した真実を知る。その足とは、世界記録保持者の足であった。
最終更新:2006-11-23 11:56:45
5796文字
会話率:43%