その男はゲームオタクであった。
それも自身でエミュ鯖を建てるぐらいゲーム好きなオタクである。
西暦2000年前後から始まったMMOブームの波に乗りながらその男は様々なMMOをプレイし、エミュ鯖を建てて遊びつくしてきた。
そして老いによる体力
の限界を感じていた男は晩年に一つのVRMMOと出会う。
その名は『神の庭(仮)』
何ともふざけた名前であるが、βテストをやってみた限り、その名前とは裏腹にハマる要素がいくつもあった。
そして男はサービス開始前にエミュ鯖を建てて、このゲームを蹂躙した。
βテスト最終日その男は本鯖に居た。
なんでもテスター全員にβテスト終了の記念として贈り物があるらしい。
折角だからあやかろうと男は考えた。
そして程なくして天から声が聞こえてくる。
「どうかこの世界の均衡を取り戻して欲しい」
男は思った『粋なプレゼントじゃな』と
これはオタクじじいの異世界再生物語……になるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-10 22:05:29
9373文字
会話率:47%