ある者は、見知らぬ世界に夢を抱いていた。
世界の違和感から目を背けて。
ある者は、自分が存在する意味を忘却していた。
その記憶に存在意義があると気づけずに。
ある者は、苦しみを反芻しては咀嚼していた。
幸福はそこにな
いと分かっていながら。
そしてある者は、居場所無き今日に失望していた。
自分の力こそが鍵だと分かっていても。
そしてまたある者は、この世界を傍観していた。
何もできないと決めつけた自分の拳に爪を立てて。
ある日、『何か』を失うことで強くなる、"能力開放"を使える者と、強い魔力を持った者たちが魔法学校の校長室に集められた。「お前たちの試練も兼ねて各地で異常発達した紫色で異形の魔物を倒してほしい」と。
彼らは魔物たちに立ち向かい、そして様々なものを失って、この世界の真実と、ある課題に突き当たる___!
魔法と闇と秘密で満ちた、世界を暴くファンタジー。
参照を推奨します:Loster[ロスター] (@Loster_siglin)さんをチェックしよう https://twitter.com/Loster_siglin?s=09折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-30 19:27:02
13350文字
会話率:34%