ウチの管制AIは自重しない。目的を達成するためには。その目的とは帝国領土の拡張、つまり目下俺がセカンドライフを満喫中の異世界、惑星エデンへの植民が彼女の使命である。銀河帝国植民船の管制AIである彼女の。地球生まれの俺がなぜ彼女と行動を共に
しているのかを話すと長くなるので割愛する。とにかく俺の仕事は、彼女の手足となってエデンに帝国領土たる国を造る事だ。まあそれなりに頑張って楽しんでる。問題はそこじゃない。惑星エデンの文明レベルは先進国でも産業革命の半ばと言ったところ。そんなところに宇宙戦艦やらパワードアーマーやら、労働ドロイドやらを持ち込めば……。目を付けられそうなものだが、今のところその兆候はない。これが帝国高知性AIさまの英知か? それともエデンが魔法あり、魔物あり、ほぼほぼなんでもありのとんでもファンタジーだからか? いや、やっぱり彼女の前に立ち塞がった者が全て灰燼に帰し、文字通り細胞一つ残らなかったからか? 彼女に逆らうのはやめておこう。この世界で仲間も、親友も、守るべき家族も出来たからな。俺は今日も楽して生きつつ、彼女の駒となってあくせく働くのだ。肩書は一応艦長だけどな!
******************ファンタジーでサイエンスフィクションで、すこしふしぎでチートガン盛りなごたまぜ小説。サイエンスファンタジー。好きな人にぶっ刺されば嬉しい。更新不定期につき追い腹掻っ切る所存。*********************折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-21 20:00:00
21375文字
会話率:60%