何度死のうが、次の生が待つ。
病弱な青年は、何も得られなかった生涯の最期に、『何か』を欲して生き絶えた。
神の気まぐれか、青年は前世の記憶を持ったまま転生する。生き甲斐を見つけ、やり遂げた末にその人生でも彼は生き絶える。
けれども
青年は、またも記憶を保持して転生する。
それを幾度も幾度も。やがて終わらぬ人生に限界を感じ始めた彼。そうして繰り返され続けた転生。数えるのも嫌気がさしたその果てで、彼は一人の少女に出会った。
真には死ねない男と、無邪気に彼を慕う少女の、温かで満ち足りた生のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-26 19:00:36
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会話率:37%