東の国ヒノモトで剣の修行に明け暮れ、天下無双とまで呼ばれるに至った剣士タケゾウ。
しかし思い描いた理想の剣士とはかけ離れた命のやり取りの毎日から逃れ、自らを見つめ直すために旅立った。
海を渡り、西へ西へと向かい辿り着いた城塞都市ブルーノで一
人の魔法使いと出会う。
彼女の名はローテアウゼン、少女の面影の残る姿をしているが500年余りを生きる魔法使いだった。
彼女は里帰りの護衛をタケゾウに依頼する。
こうして魔法使いとタケゾウの珍道中がはじまる。
しかし、その行く手が穏やかであるはずもなく、襲い掛かる魔獣、刺客、そして巻き込まれる事件の数々。
そんな旅の中でタケゾウはローテアウゼンを守ることに理想の剣士像を見つける。
そして少しずつ明かされていくローテアウゼンの生きてきた軌跡、彼女はなぜ自分に封印を課したのか。
なぜ里帰りをするのか?
彼女の郷里で待つものは何か?
第一章 城塞都市ブルーノ
第二章 漆黒の姉妹(レイヴェンシュワルツシュバイセン)
第三章 コリーンのイセッタ婆さん
第四章 決戦 スツーカ砦
第五章 黒い森のクロエ
第六章 黒金の城(シュタールシュロス)
第七章 英雄
最終章 エピローグ
Twitter【@kow_fukuyama】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 05:00:00
391365文字
会話率:43%
◆『世界征服』を目指す少年魔王と『魔王退治』を志す英雄少女。相反する道を歩んでいたはずの二人は、いつしか出会い、打ち解け、対立し、闘って、恋をして、やがて、仲間と共に夢に向かって手を取りあっていく。
◆コメディ要素が強いですが、「『魔王』と
は何か? 『英雄』とは何か?」をテーマに、ファンタジーに登場するこうした役どころの在り方について、自分なりの解釈を描いています。
◆基本的に改稿は、誤字脱字の修正のみです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-03 10:00:00
966378文字
会話率:51%